「井手くん」 おくむらさとし
「井手くんが亡くなりました」留守電から聞こえる関根健太氏の声。なにがなんだか分からないうちに関根くんや大熊さんに電話をかけていた。とにかく信じられなくて、というか信じたくない自分がいて、あっという間に時間だけが過ぎていました。
あのとき、自分の中には二人の自分がいました。いつも通りの世界に住む自分、そして井手くんがいなくなった世界に住む自分。どっちが本当でどっちが嘘なのか、そんなことを考えることもなく2つの世界にぼくは存在していました。
2つの世界が結びついた瞬間、それは棺に収まる井手くんの姿を見て、そして動かなくなった体に手を置いたときでした。でもなぜか不思議と涙はでませんでした。小森や大隅さん、あのクールな川越ですら涙を流していたのに・・・
ところがその日からぼくの生活に変化が見られました。井手くんの写真や遺品を見ることができなくなりました。井手くんの話題にも触れることが出来なくなりました。もちろんBass-Landing.Netも見れなくなりました。
今から思えば、こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、井手くんの存在そのものを自分の中から消そうとしていたのかもしれません。それほどぼくにとって彼の死は受け入れにくいものだったのかもしれません。
今日、ようやくBass-Landing.Netを見ることができました。みんなの想いを見ることができました。あの日からの今までのぼくを振り返ることができました。そして考えました。これからどう井手くんの死とどう向かいあうか?簡単には答えはでませんが、井手くんとの思い出を振り返り、井手くんと語りあった未来に想いを馳せながら、ゆっくりと日々の生活の中で探していこうと思います。
井手くんへ
すごいなぁ〜井手くん!
こんなにたくさんの人に愛されていたんやね〜
まぁ、今はその気持ちに包まれてゆっくり休んどき
どうせそのうち、小森やぼくやらいろんな人が
「井手さん助けて〜」「井手くん助けて〜」
なぁんて泣きついてくるから。
そのときは
井手くんから神様にお願いしてもらって
なんとかしてや〜
井手くんが神様になってれば話しは早いんやけどなぁ・・
それじゃ、また!