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フィッシング レポ−ト」  








  『私の見たプロガイド“小森嗣彦”』 稲葉 丈晴

JB TOP50メンバーとして活躍する小森嗣彦。

小森はトーナメントの活動以外は、プロガイドとして活動している。

小森と私はもうかれこれ7〜8年前からの付き合いとなる。でも今まで一緒に釣りをしたことはなかった。そんな彼と私が今年初めて釣りをする機会が出来た。場所は彼のホームグランドである桧原湖だ。今回は彼がガイドのプラクティスをするというのでそれに付き合わせてもらった。私の小森のイメージというと、‘エネルギッシュ’といった感じで、とにかく行動範囲も広く常に元気に動いている感じだ。とにかく小森の行動力というのは物凄く、感心させられるものがある。実に行動は軽快で正にエネルギッシュだ。年齢も既に30に到達したが、大学生ぐらいの勢いを感じる。

まずは出船前に彼のタックルをチェックしてみた。大雑把な小森らしく、タックルはかなり適当な積み方だ。きれいに揃っていても小森らしくなく不気味なのでOKでしょう!?そして彼のボート上には彼のタックルボックスとは別にダンボールに用意されたワームがあった。これはサポートメーカーの協力のよるガイドのお客様用ワームだそうだ。ゲーリーヤマモトとバークレーのワームがふんだんに詰まっていた。このとき気付いたのだが、自分のタックルボックス内のゲーリーヤマモトとバークレーのワームを除いたら何が残るか?私の場合は2〜3種類ぐらいだ。つまり彼のスポンサーであるこの2社のワームで大半の状況はカバーできてしまうというのが日本の現状だ。おそらく大半のバスアングラーが私と同じく、この2社製のワームを除いたらタックルボックス内の9割ぐらいのワームが消えてしまうのではないだろうか?つまり彼自身もスポンサーが色々な意味で強い味方となってくれている。
彼と釣りを開始し思ったことは、小森の釣りは基本に忠実だということだ。あまり大きい声では言えないが、正直なところ小森は不器用である。でも彼なりのやり方でうまくクリアされている。例えば1/4ozクラスの小型プラグを使うとき、あなたならスピニングorベイト?最近の高性能なベイトリールを使えば、ベイトでも難なくキャストできるウエイトだが、彼はスピニングを使う。アキュラシー精度を重視しベイトを使いたい状況なら彼は間違えなくルアーのウエイトを上げるだろう。とにかく流行や格好にとらわれない彼の素直なスタイルには好感が持てる。

釣りをしている姿を観ていてもすぐに経験の深さを感じた。例えばトップウォーターの操作をするときのロッドの構え方だが、ロッドをしっかりと立てて操作していた。これは基本中の基本だが、ルアー自体の性能が向上した最近ではこの有効性を知る者は少ない。昔から色々な経験をし、場数を踏んでいる証拠だ。私もバス歴は20年以上経つので、ただの釣り名人か、しっかりとしたベースを踏んできた者かはすぐに判断できる。流行にとらわれないベーシックな彼の釣りは久し振りに刺激的であった。基本の大切さを痛感させられた。

テクニックで釣らせるのではなく、素直にバスを探していき、オーソドックスな釣り方で釣る。バスの最大の魅力でもある探して釣るという釣り方で、お客様に“釣った”という喜びを味わってもらいたい。それが彼の狙いだ。彼のガイドのリピーターが増え続けているのは、そんな彼に共感してくれるアングラーが多いという証拠だろう。
この日も私がタイニーイカを流行のジグヘッドワッキーで使い連発しているにも関わらず、「バイトもない!」と嘆きながらもオーソドックスな釣りを続けていた。「これ使えば!」と私が勧めても、「それで釣れてもお客様のためにならない」と拒否る小森であった。

彼のガイドで他のガイドでは確実に味わえないことが1つある。それは彼の生物に関する知識の豊富さから、生物に関する色々な話を聞けるという点だ。大学では生物学を専攻していただけに良く知っている。特に鳥や昆虫に関しては物凄く詳しい。例えば湖で鳥が集中している場所があったりすると、鳥がいるからあそこにはベイトがいるなんてよく言われているが、彼なら「あの鳥は・・・で、草食なので魚は食べません。あそこで〜をしています。」など納得のいく回答が得られる。クワガタ好きの人などには釣りとは関係なくても永遠クワガタの話を聞かせてくれますよ!

そして釣りをしていて、ガイドで使えるパターンが見付かったときは、最もプロらしさを感じた。あの引き締まっていた緊張の糸が一気にほぐれたような表情は印象的であった。その後はやはり桧原湖は手馴れているだけあって、釣るは釣るはで、JBプロ小森に変身していた。

湖から上がってからは、お客様用にレッグワームのテールと4inグラブのボディーを11本丁寧にカットしライターで繋ぎ合わせていた。妙に変な部分にはこだわるB型的特徴で、かなりきれいに仕上がっていた。手先は器用なのかな?
夜は食事中でもガイドの問い合わせや、お客様とのコンタクトで大忙し。そして就寝前にHPの更新と、彼の1日は長い。

自分の釣りに行き詰まりを感じている方や、一歩進んだ釣りをしてみたいなんて思っている方には特に小森ガイドサービスはお勧めです。色々な経験をしてきているのでどんなレベルの方でも、きっと小森嗣彦が新たな道を切り開く手助けをしてくれますよ!

(2005/08/30)